杜氏 井上 満
プロフィール
佐賀県肥前町(現唐津市)にて農家の長男として生まれる。
蔵人を束ねる「肥前杜氏」に憧れ、中学卒業後、町外の酒蔵で働く。
30歳で名手「浦霞」の醸造元「佐浦」の作りを手伝い、神髄に触れる。
その後、宮城、兵庫、静岡、広島、福岡の全国名酒蔵で杜氏を務めた。
42歳で帰郷、10年間、馬場醸造場(鹿島市)の「能古見」を手掛け、全国新酒鑑評会で金賞を受賞。
現在は、松尾醸造場の杜氏として20年、「宮の松」に情熱を注ぐ。
誰もが認める凄腕杜氏
蔵主が思い描く味を、造りの「現場監督」として形にするのが杜氏の仕事です。県内外の13の酒蔵を渡り歩き、「能古見」「松浦一」「万里長」と県を代表する数々の酒を手掛け、全国に通用する銘柄を世に出してきました。
その酒造関係者誰もが認める凄腕杜氏・井上が、この20年向き合っているのが「宮の松」です。
「麹菌や酵母菌と会話できるくらいの愛情が生まれます」
その年の酒米の具合に応じた洗米の水温や浸漬時間の見極め。
麹や醪(もろみ)づくりの肝になる微妙な温度管理。
繊細で丁寧な仕事を黙々と行う井上の目は、まさに赤子を慈しむ母のまなざしです。
一滴に万感の思いを込めて
酒の道を歩み半世紀。
「日本酒はまだまだおいしくなる」と確信する井上。
香りが良く、膨らみがあり、舌に残らないが、たなびくような余韻を残す酒-。至高の味を求め続けます。



